レーシングシューズの最大の魅力は、その軽量感です。各メーカーがそれぞれ研究を重ねて軽量化しているため、今では100g前後(片足)という軽さを実現させています。テニスシューズの平均的な重量が400g前後ですから、その数字は驚異的といえます。
軽いことによって得られるメリットは、なんといってもスピードが出しやすくなることです。重い荷物を背負っているときと何も持っていないときでは、どっちが速く走れるでしょうか。答えは考えなくてもわかりますね。当然何も持っていないときです。
それはシューズでも同じです。身につけていれば靴といえども重りになります。走るときは何度も地面を蹴り、脚を振り上げるのですから、軽ければ軽いだけ速く走れるに決まっています。また、ソールわざと硬くして反発力を強め、スピードを出しやすくしているタイプのものもあります。さらに、スタミナの面でも軽いシューズを履けば重い靴を着用したときよりも消耗が少なくて済むのです。
そのため、全力に近い速さで走るスピードトレーニングや、1秒でも速くゴールしたいレース本番で使用されることが多くなっています。それがレーシングシューズと呼ばれるゆえんです。
しかし、その反面で欠点もあります。軽量化のためソールや足の甲を覆う生地が薄くなっているのです。そのため安定感に欠け、クッション性もトレーニングシューズを下回ります。つまり、走るときに生じる衝撃を受けやすいのです。
ですから、体への負担が大きくケガを起こしやすくなります。また、まだ走るための筋力が不足している初心者の場合、衝撃を吸収できないためにレース中に筋肉がダメージを受けてしまって記録が伸びないというケースもあるようです。レーシングシューズは、ある程度経験を積んだランナーがステップアップのために履くシューズだと考えてください。
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